化学生命工学プログラムとは?

『化学』は、高性能な素材や新薬、環境に優しい技術の開発など、社会の課題解決に不可欠な学問です。また、『生命工学』は、生物の優れた機能やプロセスを応用し、医療や環境、材料、エネルギー分野で革新的な技術を創出する学問です。

本プログラムでは、化学の基礎から応用に至るまで幅広く学び、化学と生命工学の融合による革新的な医薬品や機能性材料の開発、環境や健康を支える分析技術の進化に取り組んでいます。

卒業生の3~4割は、化学・医療・食品・金属・環境・材料・エネルギー関連の企業や公務員など、幅広い分野の企業・官公庁に就職します。6~7割は、大学院に進学し、さらに専門性を高め、技術者・研究者としての就職を目指します。大学院修了後の就職先には、化学・製薬・医療関連の企業が多く、次いで食品・環境関連の企業が続きます。
毎年ほぼ100%の就職率を達成しており、幅広い業界で活躍する卒業生を輩出しています。

教育理念

化学は、物質の構造や性質を解明し、新たな物質の創成を支える基盤となる学問であり、生命現象を解明するための鍵でもあります。化学生命工学プログラムでは、この化学・生命科学の知識を活かし、生命と地球環境と調和しながら、持続可能な社会の実現に貢献できる人材を育成します。

教育目的

本プログラムの目的は、有機化学や物理化学などの基礎化学を学び、生命現象に関連する化学を深く理解することです。これにより、革新的な医薬品や機能性材料の開発、環境や健康を支える分析技術を開発する能力を養います。さらに、グローバルな視点と地域社会への貢献を意識し、柔軟な思考と広い視野を持つ研究者や技術者を育成します。

卒業生の主な就職先(大学院含む)

製薬・医療・バイオ・食品

  • 大塚製薬
  • 小野薬品工業
  • KMバイオロジクス
  • 小林製薬
  • 沢井製薬
  • JCRファーマ
  • 新日本科学
  • 第一三共
  • タカラバイオ
  • 田辺三菱製薬工場
  • 中外製薬工業
  • 日本新薬
  • 富士レビオ

化学・素材

  • 井上香料製造所
  • 川澄化学工業
  • クラレ
  • ダイセル
  • デグセリアルズ
  • デンカ
  • DNPファインケミカル
  • 日産化学
  • 日立化成
  • 北興化学工業
  • 三菱ケミカルグループ
  • ワイエムシィ

分析・環境・半導体・機械

  • ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング
  • 京セラ
  • キオクシア
  • 沖電気
  • 九州電子
  • アジレントテクノロジー
  • 日産自動車
  • マツダ
  • ダイハツ工業
  • ダイキン工業
  • トヨタ車体研究所

その他

  • 神東塗料
  • 大口電子
  • 日本ガス
  • コーアガス
  • 住友大阪セメント
  • TYK
  • テクノプロR&D
  • WDB工学
  • ワールドインテック
  • トッパン・フォームズ
  • 公務員(県庁・市役所)

沿革

1945年 4月鹿児島県立工業専門学校「化学工業科」設置
1949年 2月鹿児島県立大学工学部「応用化学科」と改称
1955年 7月国立大学鹿児島大学工学部に移管
1959年 4月鹿児島大学工学専攻科「応用化学専攻」設置
1964年 4月「化学工学科」設置
1968年 4月鹿児島大学大学院工学研究科(修士課程)「応用化学専攻、化学工学専攻」設置
1991年 4月「応用化学科」・「化学工学科」を「応用化学工学科」に改組
1994年 4月工学研究科修士課程を博士前期課程に改組、博士後期課程「物質生産工学専攻」設置
1997年 4月「生体工学科」設置
1998年 4月工学研究科を鹿児島大学大学院理工学研究科に改称
2001年 4月理工学研究科博士前期課程「生体工学専攻」設置
2002年 4月理工学研究科に独立専攻として博士前期課程及び博士後期課程に 「ナノ構造先端材料工学専攻」設置
2009年 4月「応用化学工学科」「生体工学科(生体機能材料コース)」を「化学生命工学科」「環境化学プロセス工学科」に改組、「応用化学工学専攻」「生体工学専攻(生体機能材料コース)」を「化学生命工学・化学工学専攻」に改組
2020年 4月「化学生命工学科」が「先進工学科化学生命プログラム」に改組

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