研究室概要
身の回りのプラスチックは化石資源から作られています。化石資源は一度使用すると再生不可能であり、限りあるこれらの資源を使用しない材料合成プロセスの開拓が望まれています。そこで、我々の研究室では、再生可能資源「バイオマス」の有効利用による機能性高分子材料の合成を行っています。特に、これまでに利用方法が限られていたセルロース、でんぷん、キチンなどの“多糖”高分子に着目して、機能付与による新材料の開発を目指しています。
セルロースやキチンなどのバイオマスを基盤とした低環境負荷材料の開発
セルロースやキチンといった再生可能なバイオマス資源を基盤に、環境負荷の低い機能性材料の開発を行っています。分子構造の設計やナノレベルでの構造制御を通じて、多様な応用を目指します。持続可能な社会の実現に貢献する、次世代型バイオマス材料の創出に取り組んでいます。

(論文:New J. Chem., 49, 11584 (2025))

(論文:Molecules, 30, 16 (2025))
生体反応や生体組織に学ぶ新しい高分子化合物とそのナノ集合体の構築
自然界における分子認識や自己組織化といった高度な生体機能に着想を得て、新しい高分子化合物とそのナノ集合体を創出しています。分子レベルの設計を通じて、医療やバイオテクノロジーに応用可能なソフトマテリアルや生体適合材料の開発の創成を目指します。

(論文: Macromol. Chem. Phys., 226, 2500052 (2025))

(論文: Carbohydr. Res., 549, 109373 (2025))
概要
講師 | 門川 淳一(かどかわ じゅんいち) |
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職名 | 教授 |
電話番号 | 099-285-7743 |
kadokawa[at]eng.kagoshima-u.ac.jp (※[at]を@に置き換えて下さい。) |
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研究キーワード | 多糖化学、高分子合成 |
講師 | 戸谷 匡康(とたに まさやす) |
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職名 | 助教 |
電話番号 | 099-285-7843 |
m-totani[at]cb.kagoshima-u.ac.jp (※[at]を@に置き換えて下さい。) |
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研究キーワード | 精密重合、高分子界面、バイオマテリアル、接着材料 |